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DXDX戦略

ダイチ工営株式会社
DX戦略

2024年4月5日
ダイチ工営株式会社
代表取締役 藤井 真一

1.DX取組宣言

ダイチ工営株式会社は、北海道の地で橋の補修や補強工事の施工管理、橋に使用する資材の販売を行っています。
橋梁伸縮装置における乾式止水材設置工事では北海道内トップクラスの実績を持ち、北海道の橋を守りライフラインを支えています。

高度成長期にさかんに建設された橋は、すでに、43%が建設後50年を経過して老朽化がすすんでいます。
従来は物理的陳腐化の前に路線が変わったり、道路が拡がる等で架け替えになるケースが多かったのですが、今後は耐震のための落橋防止装置や床版補強・取替などの、補強・補修工事が増えていきます。

しかし、橋を使用しながらの夜間工事は採算が悪いので大手もやりたがらない傾向にあるのも事実です。
これからは新規工事よりも補修工事といわれますが、きつい仕事はやったものでないとわからない苦労が多くあります。

現場工事では作業員の転落など労災事故も身近にあり、安全第一の作業が求められ、ましてや落橋事故や第三者災害でもあれば会社の存立基盤が揺らぐため、安全安心の施工が何より優先されます。

このように、私たちの橋の補修や補強工事の重要性は高まっているものの、平成のころから仕事のやり方は変化しておらず、大変な作業を大変なやり方のまま行っているのが現状です。

深刻な人手不足の中、2024年問題は目の前に来ており、デジタル技術やデータを取り入れながら、今までの工事のやり方、考え方を変革し、ベテランには働きやすく、新しく入社してくれる人たちもスムーズに仕事ができるようにしていく必要に迫られています。

今までの延長線上のやり方では対応しきれない課題が山積する中、私たちはロボットやIoT、AI等のデジタル技術を駆使して、飛躍的に生産性を上げ、労働時間を短くし、時間あたりの付加価値を上げられる橋の補修・補強工事ができる企業にDXしたいと考えています。

後継者がいない、儲からないと嘆くだけでなく、大きく進化するデジタル技術をうまく取り入れながら、時代の先をいく北海道の橋を守る会社として進化していきたいと考えています。

2.経営理念・経営ビジョン

【経営理念】
われわれは、自分が成長し、
他人と成長し合い、助け合い、
励まし合い、理解し合い、
人間性豊かな、社会の実現に貢献する。
一、北海道の橋を守り
二、我々の物心両面の幸福を追求し
三、志を抱き、尽くし、感謝し、喜びを分かち合い
社会の、進歩発展に寄与する。

【経営ビジョン】
ダイチ工営株式会社は、北海道の橋を安心で安全にこれからもずっと守るために、デジタル技術やデータを活用し、これまでの実績で培ったベテランの技術やノウハウを駆使しながら、橋の補修や補強工事の生産性をあげ、労働時間も短く、女性も活躍できるような、業界一イケテル付加価値ナンバーワンの会社になるためにDXを推進していきます。

3.DX戦略

当社は、業界一イケテル付加価値ナンバーワンの会社になるという経営ビジョンやビジネスモデルの達成のために、下記のDX戦略を推進します。

戦略①事務部門のDX

現在の事務作業フローを可視化し最適化したうえで、ルッカースタジオ等を活用し事務、総務等の事務部門の生産性を向上させる。
また、会社全体のデジタル人材の育成を図る。

戦略②現場作業のDX

現場の振動作業等のキツイ仕事をロボット技術の導入によって負担を減らし、生産性を上げ、労働時間を短縮する。

戦略③工事実績のDX

現在、各自で管理している工事実績の記録をデータとして一元管理して、全社的なナレッジとして活用し現場改善や提案営業につなげる。

4.体制・人材育成

当社は、 DX実務執行総括責任者(社長)を中心としたDX推進チームを設置し、各部門長を構成員として定期的にDX戦略の進捗を確認しながらDXを推進します。また、DX推進チームで計画を立案しデジタル人材の育成を進めます。

5.デジタル技術、環境整備

当社は、DX推進のために毎年売上総利益の5%を投資し、以下の既存システムの見直しや新規システムの検討により、デジタル技術の導入や環境整備に努めます。

<既存システム>

  • Googleワークスペース
  • ルッカースタジオ
  • チャットワーク
  • アレス(CADソフト)
  • 勤怠管理クラウド
  • FXクラウド(経理)
  • スリーゼロ(アルコールチェック)
  • 日報(Googleフォーム)
  • TDS(電子証憑保存)
  • ビークルアシスト(車両管理)

<新規システム>

  • Jコインペイ(経費精算)支払の電子化

6.数値目標(KPI)

当社は、DX推進のために毎年売上総利益の5%を投資し、以下の既存システムの見直しや新規システムの検討により、デジタル技術の導入や環境整備に努めます。

7.DXに関する社長(実務執行総括責任者)メッセージ

ダイチ工営の藤井です。

私は、北海道が大好きです。この大好きな北海道のインフラを支える橋のメンテナンスができることに、心からやりがいを感じています。

橋は、地域と地域をつなげ、人と人をつなげ、会社と消費者をつなげる、まさに地域経済・文化・社会の要です。
この要となる高度成長期にさかんに建設された橋は、すでに43%が建設後50年を経過して、今後は、補修・メンテナンスがとても重要になってきています。

今、私たちの周りでは、深刻な人手不足、働き方改革、資材や原材料、エネルギーの高騰、脱炭素への取組等、今までのやり方では対応できないほどの大きな経営環境の変化が起きています。

私たちが、これからも経営を続け地域のインフラを支えていくためには、進化したデジタル技術やデータによるDXを進めていくことがとても重要です。

限られた資源、時間をなるべく少なくして生産性を上げるだけでなく、働く人の労働時間の削減も併せて実現し、さらに上を目指したいと考えています。

そのためには、今までのやり方の改善だけではなく、目の覚めるようなやり方や方法を考えていく必要があります。

これまで蓄積してきたノウハウや実績のデータを解析し、新たな発見をして、従業員が働きやすく、橋を守るイケテル会社になるべくのDXに取り組んでまいります。

ダイチ工営株式会社
代表取締役社長 藤井真一

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